①交響曲第2番「閉ざされた空間」
②交響曲第9番「タラッサ」
③交響曲第8番「大地の舞曲」
ホセ・セレブリエール指揮 マラガ・フィルハーモニー管弦楽団
2010年10月5-8日 セッション録音
(発売元コメント)
マドリードで生まれた作曲家トマス・マルコ(1942-)は、法律を学びつつ、音楽(作曲とヴァイオリン)を、彼曰く「少年のように」学んだという人。フランスでブーレーズとマデルナ、ドイツでシュトックハウゼンに就き、1967 年には彼の助手にもなっています。心理学、社会学も取得、作曲だけでなく教師としても活躍しています。この交響曲集は、彼のインスピレーションの源を探るかのような曲集であり、第2 番以外は世界初録音となっています。第9 番「タラッサ」は神話の女神の名前であり、中世の旋律を素材とし、それらを念入りな色彩の音色で彩るというもの。また交響曲第8 番は、各楽章に「幻の大陸」の名前が付けられていて、そのどれもが活発な舞曲のリズムで描かれています。スペイン風な音楽とは違った味わいですが、畳み掛けてくるような迫力に満ちた音とリズムは、一度聴くと病みつきになること間違いなしです。
これは通販のカタログで掲載されて知ったものである。トマス・マルコという作曲家は今般初めて知った。それよりも指揮がホセ・セレブリエールであることに着目した。オーケストラはこれも私には初めて知る団体である。
範疇としては現代音楽になるが、前衛的なところはあまりなく、リズミックな音楽や独特の和音が面白い。この3曲はどれも違った様相なので、マルコという人はどういう傾向の曲を書くのかは判断しがたい。9曲の交響曲、6つのオペラの他、合唱曲や室内音楽も手掛けている。このレーベルは9つの交響曲を全てリリースする計画があるのかもしれない。第8番と第9番は世界初録音と書いてある。