小澤征爾指揮 トロント交響楽団 イヴンヌ・ロリオ(Pf)、ジャンヌ・ロリオ(オンド・マルトノ)
(発売元コメント)
1967年ステレオ録音。RCAの録音技術の凄さを見せ付けた優秀録音として当時話題になったアルバム。作曲者の薫陶を受けた若き小澤征爾の覇気に煽られてか、奏者全員、前のめりなまでの推進力に満ちた演奏をおこなっており、色彩・迫力ともに文句なしの高揚感を味わわせてくれます。
これはLP初出当時は、ちょっとした話題になった録音であった。以後、この曲の代表的なレコードとして、今日までカタログで現役であるのは、凄いことだと思う。
先日、たまたま自動車のラジオをFMに合わせると、この曲が流れていた。もちろんこの演奏ではなく、他のもので、時間の関係で全部聴けなかった。久々に聴きたくなって、所持していたのが、この演奏のCDであった。上の写真は海外盤で私が所持しているのはかなり前に購入した国内盤である。
まず、メシアンにしては、聴きやすい音楽であることを再認識した。金管セクションのコラールなど効果的に使われている。また、メシアンがよく使うオンド・マルトノの不思議な音色は映画の宇宙ものの音楽を思わせる。「トワイライト・ゾーン」のテーマにもこの楽器が使われていたと思う。