2018年01月

映画音楽「馬あぶ」全曲 Op.97
1.序曲
2.崖
3.オーストリア人
4.若さ
5.政治会議
6.大聖堂での礼拝
7.逮捕
8.平手打ち
9.笑い
10.川
11.行進曲:オーストリア人を支援する教会
13.フォークダンス:タランテッラ
13.バレルオルガン
14.礼拝
15.J.S.バッハの「ミサ曲ロ短調」より"ドナ・ノビス・パーチェム"
16.大聖堂からの脱出
17.ジェンマの部屋
18.ギター
19.コントルダンス
20.ギャロップ
21.ファンファーレ
22.市場
23.大敗
24.監獄
25.若さ(再現)
26.モンタネッリは監獄の独房を去る
27.手紙
28.川(再現)
29.フィナーレ
補助トラック(サウンドトラックから除外された部分)
30.告白
31.アヴェ・マリア…*
映画音楽「呼応計画」Op.33(抜粋)(1932)
32.Presto attacca
33.Andante
34.Andante-Allegro「呼応計画の歌」
*…フランコ=フランドル楽派の作曲家
アントワーヌ・ド・フェーヴィン(1470頃-1511/12):パロディ・ミサより引用

【演奏】
マルク・フィッツ=ジェラルド(指揮)
マインツ・バッハ合唱団
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団

【録音】
2017年3月21-24日Philharmonie,Ludwigshafen, Germany
 
 先日取り上げたオケの演奏によるアルバム。これはショスタコーヴィチが手掛けた映画音楽。一般には組曲として知られる「馬あぶ」の音楽。全部揃っているのと、映画では採用されなかったもので収録されている。こうなると、映画そのものを観てみたい衝動にかられる。映画音楽だから、断片的なものが多い。劇伴音楽の宿命ではある。

画像
 CDのカタログなんかを眺めていると、未知のオケのCDが出ている。このオケもその一つ。名称が長く正確に覚えきらない。世界史に出てくるラインラントあたりが本拠だと察するくらい。このドイツのオケがヴォーン=ウィリアムズの割と珍しい作品をやるということで初めて聴いてみた。こっちが知らないだけで、しっかりした演奏を聴かせてくれた。ドイツものだけでなく、現代曲なども録音していて、結構機能性の高い団体のようだ。1919年に創設されたそうだが、ドイツのオケとしては新しい方なのかもしれない。歴代指揮者にはコンヴィチュニー、ボルガンツ、スィトナーといった戦後東独で活躍した人もいたりした。


演出:デス・マッカナフ 装置:ロバート・ブリル 衣裳:ポール・テイズウェル 照明:ピーター・マムフォード 振付:ケリーデヴァイン
ヨナス・カウフマン(T:ファウスト)
ルネ・パーペ(B-Br:メフィストフェーレ)
ジョナサン・ベイヤー(B:ワグナー)、
ラッセル・ブラウン(Br:ヴァランタン)
ミシェル・ロジアー(MS:シーベル)
マリーナ・ポプラフスカヤ(S:マルグリート)
ウェンディ・ホワイト(A:マルテ)
ヤニック・ネゼ=セガン指揮 メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団・バレエ団 
2011.12  メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク(L
>カウフマン&パーペの見事な役ぶりと、セガンの充実度の高い音楽
「ビッグ・リバー」「ザ・フーズ・トミー」で二度、トニー賞(演出部門)に輝いたデス・マッカナフによる新演出によるメトロポリタン歌劇場でのライヴ。舞台を20世紀に移したこの演出は、イングリッシュ・ナショナル・オペラでも絶賛されたものです。ゲーテの同名の戯曲をベースに、20世紀半ばの科学者ファウストが悲惨な実績から20世紀の初めにフラッシュバックする設定という興味深いものです。正統な音楽に即し中身の詰まった音楽を作り出したネゼ=セガンの指揮。メフィストフェレス役のルネ・パーペの抜群な存在感。カウフマンの惚れ惚れするような美声など、話題のライヴの映像です。
ユニバーサル・ミュージック/IMS

 これも「Live Viewimg」からパッケージされたもの。ホストは前回「マリア・スチュアルダ」とタイトルロールを歌ったディナート。幕間に主要な歌手や指揮者のインタビューが入る。今回、ファウストは原爆開発者という設定。冒頭に広島の原爆ドームのシルエットが出たりする。この演出に批判的な人も多く、出演者のカウフマンも不満を持っていたと云われる。マルグリットは当初ゲオルギューだったらしいが、キャンセルしてしまったとのこと。ドームのシルエットだけでなく、ワルギプスのシーンは被爆者とおぼしき人たちがゾンビのようになって登場、これはいささか不快な演出に映ってしまった。演出家が最後に登場してブーイングする人がいたので、まだそこらのバランス感覚を持った観客がいて安堵した。とにかくいわくつきの舞台。設定が20世紀にしてしまったので、バレエはなさそうだと思ったら、それは当たった

ジョイス・ディドナート(メゾ・ソプラノ:マリア)
エルザ・ファン・デン・ヒーヴァー(ソプラノ:エリザベッタ)
マシュー・ポレンザーニ(テノール:レスター伯爵)
ジョシュア・ホプキンス(セシル:バリトン)
マシュー・ローズ(タルボ:バス)、他
メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
マウリツィオ・ベニーニ(指揮)
デイヴィッド・マクヴィカー(演出)

【収録】
2012年12月, メトロポリタン歌劇場でのライヴ

 METの「Live Viewing」からパッケージされた映像である。日本語字幕はなく英語字幕で鑑賞。既にスカラ座のライヴ映像を所持しているのと、話の内容をある程度知っていたので、困難は少なかった。タイトルはイタリア語だが、これはイギリス王室の物語でメアリー・スチュワートとエリザベス一世の確執のドラマである。

 それにしてもドニゼッティのオペラはイギリスが舞台のものが多い。「ルチア」もそうだった。それにしても陰惨な話でそうそう鑑賞できるものではない。これも埋もれていた演目で蘇演して、ようやく定着した観のある作品だが、どんどん取り上げて欲しいと思う。またこの舞台は妙な読み替えがなく、安心できる。

アダン:バレエ「ジゼル」(編曲:ホロヴィツ)         2014.1.27 コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ロンドン(L
②ミンクス:バレエ「ラ・バヤデール」(編曲:ランチベリー)     2009.1.19 コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ロンドン(L
③ミンクス:バレエ「ドン・キホーテ」(編曲:マーティン・イェーツ)   2013.10.16 コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ロンドン(L
④チャイコフスキー:バレエ「眠れる森の美女」     2006.12.5 コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ロンドン(L
⑤チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」      2009.11.26;12.2 コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ロンドン(L

⑥チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」                    2009.3.16,24 コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ロンドン(L

⑦ドリーブ:バレエ「シルヴィア」              2005.12.1&5 コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ロンドン(L
⑧エロール:バレエ「おてんば娘リーズ」(編曲:ジョン・ランチベリー)  2015.5.15 コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ロンドン(L
⑨1.バレエ「ラプソディ」~ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 2016.1.26 コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ロンドン(L
 2.メサジュ:バレエ「二羽の鳩」(編曲:ジョン・ランチベリー)        2016.1.26 コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ロンドン(L
⑩アシュトン・セレブレーション                 2013.2.21 コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ロンドン(L
   振付:フレデリック・アシュトン 照明:ジョン・B・リード
   1.ラヴェル:ラ・ヴァルス  
   2.マスネ:タイスの瞑想曲  
   3.J・シュトラウスⅡ:春の声   
   4.サティ:モノトーンズⅠ&Ⅱ~ジムノ・ペティ(編曲:ドビュッシー、ロラン=マニュエル、ジョン・ランチベリー)
   5.バレエ「マルリットとアルマン」~リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調S.178(編曲:シンプソン)
⑪プロコフィエフ:バレエ「ロミオとジュリエット」           2012.3.22 コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ロンドン(L

⑫リスト:バレエ「うたたかの恋(マイヤーリンク)」(編曲:ジョン・ランチベリー)2009.10.12&16コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ロンドン

⑬タルボット:バレエ「不思議な国のアリス」             2011.3.29 コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ロンドン(L
⑭タルボット:バレエ「冬物語」                  2014.4.28 コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ロンドン(L
1.ホワイトⅢ:バレエ「クローマ」(編曲:タルボット、オースティン)       2010.6.10,11 コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ロンドン
 2. マックス・リヒター:バレエ「インフラ」                2008.11.13&14 コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ロンドン(L
 3. サーリアホ:バレエ「リメン」~「光の記」からの編曲           2009.13&17 コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ロンドン(L


 字数制限でコメントが載らなかったので、再度挑戦。ナイスを1ついただきながら修正せざるを得なかった

 この年末年始の休暇にまとまって視聴できた。手に入れたのは半年も前。こうしたものはその気にならないと見られない。
このバレエ団のレパートリーの広さに舌を巻くばかりである。

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